カテゴリ:中国( 19 )

 

嘉峪関

嘉峪関に到着。

宇宙から見える世界最大の建造物、万里の長城。
その終点がどうなっているのか、さっき見てきた。

北京の近くの山海関から6000km続いた長城は、最後の関所[嘉峪関]を過ぎると、砂漠の中を7.5kmまっすぐに進んだ所で80mの断崖の川に阻まれて突然終わってた。

疲れた。もう無理。とでも言うようにあっけなく。

なんかすごく印象的な終わり方。。


他にも嘉峪関と、そこから山に向かって長城が伸びていく懸壁長城を見に行ったが、どれも良かった。

が!!
入場料が高すぎる!!
特に嘉峪関は100元もする。
ビールに換算すると33Pj(ピージョウ=ビール)。1Pj=620mlなので、実に20リットル以上である。
いくら何でも高すぎる。

ちなみに敦煌の莫高窟なんてのは60Pjにも達する。37リットル以上だ。
ありえん。

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昨日TVをつけたら、中央電視台が重量挙げの世界選手権を生中継していた。なかなか渋いチョイスだ。
イランのレザザデを見たかったが、残念ながら軽量級の日だった。

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毎日何もないところを走っている。
何もないってのは、とにかく何もない。
絶対乗り換えるのに黒磯駅前には何もないとか、別に俺んち来てもいいけど何もないよとかそんなレベルじゃない。視界に入ってくるモノといえば、道路、車、トラック、砂、石、草、空、雲、そして自分とその影くらい。

それが100km以上続いたりする。

ハミ〜安西間の360kmを東京〜仙台間にあてはめてみるとこうなる。
東京(ハミ)を出発してしばらくは林や畑があり、小山の手前あたりに最初の集落があるが、その後はずっと砂漠。何もない。で、次の町はなんと郡山。小山〜郡山間はひたすら何もない世界。郡山には食堂兼宿兼商店とタイヤ屋が10軒くらいある。
ちなみにこの類の宿にはトイレもシャワーもないことが多い。トイレどこ?って訊くと、数十km先まで続く乾いた大地を指定される。
次は福島過ぎたあたりに同じような町があって、あとは仙台まで何もない。

まぁこの程度なら風さえ吹かなければそんなに大変ではないけどね。
チベットなんか行ったら、標高5000m+悪路という状況下で集落もないのが何百kmも続くらしいし。


とまぁそんな何もない所を走ってると、最も存在感を放ってくるのが空だ。
だって、自分の目線の高さより上には空以外に何も見当たらないんだから。
言い換えると、前後左右上下、視界に入ってくるあらゆるモノのうち、ちょうど半分を空が占めるということになる。
平野にいればそれが普通なんだろうけど、山がち、森がち、ビルがちな日本ではなかなか気付かない。

空は美しい。
空のある一点では、地球上の全ての源である太陽が自信満々に燃え盛り、本来暗黒であろう空を美しい青色に染める。雲がある程度出ていれば、空は立体的になりなお美しさを増す。筋斗雲型の饅頭をガラス板の上にのせて、それを斜め下から見上げた感じ。それが思いのほか美しい。絶景と言ってもいいくらいだ。
自分の上から何十kmも向こうまで広がるような大きな雲に覆われると、今度は押しつぶされるような感覚になり恐怖さえ感じる。
この程度なら日本でも普通に見てたはずなのに、なんで気付かなかったんだろう。

夜になれば、当然満点の星空。地平線から地平線まで頭上全てが星。星の数ほど星が見えるので、星座の判別が難しい。月が出てる日はもう夜空は月の独壇場。まぶしくて直視できないほど明るく輝き、さすがの満点の星たちも月の輝きには立ち打ちできない。



そんな巨大な空や砂漠ともあと500kmくらいでお別れ(たぶん)。
その後山を超えれば、今度は大きな黄色い河が現れるはずだ。


海まであと3000km。
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by hide_o_81 | 2007-09-20 21:09 | 中国  

敦煌

風邪ひいた。
安西という町で。

気温が40度から20度くらいに下がったと思ったら、今度は体温が40度・・・。
もうわけわかんねー。

2日間全力で寝てたら直った。
で、今朝散歩してたら行くつもりなかった敦煌行きのバスがちょうどあったので、そのまま手ぶらで乗り込む。せっかくのガイドブックも宿に置いてきたまま。

で、やって来た敦煌。
めっちゃ居心地よさそうじゃん!
こんな所に日帰りで来る俺って馬鹿か何かだろー。

せっかく来たので鳴沙山という砂漠だけ見に行ってきた。
毎日チャリに乗りながら見てる砂漠は岩砂漠というか土砂漠というかそういうつまんない砂漠だけど、ここで見られるのはいかにも砂漠!って感じの砂漠。ピチャンでも見たけどやっぱ綺麗だわ。
敦煌の一番の見所はばっこうくつだけど、入場料高いしあんま興味ないから行かない。

さーてそろそろ帰るか。
最近開通したっていう列車に乗って。
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by hide_o_81 | 2007-09-17 17:35 | 中国  

ハミ

ハミに到着。
ハミ瓜で有名らしいけど、ビシュケクで食ったメロンの方がうまい。

40度オーバーのトルファン盆地を脱出したら、急に涼しくなった。
朝晩はTシャツじゃ寒いくらい。
蘭州の手前に3000mの峠があるらしい。
むむ、防寒着なんかもうねーぞ。

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昨日TVをつけたら中央電視台が体操の世界選手権をずーっと生中継してて、一人で盛り上がってた。すごいぞ水鳥!!
何日か前には男子団体もやっててやっぱり一人で興奮してた。
F1も卓球もバレーもやってるし。

中央電視台のスポーツチャンネル楽しいわ。
けどなんか寂しいな。。。

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日本の4倍の面積を持つ新疆ウイグル自治区がもうすぐ終わる。
ウイグル人は嫌いだし、イスラムももう飽きたのでうれしい。


とりあえず今後の予定。

9月下旬 蘭州 ビザ延長
10月上旬 西安
10月下旬 北京
10/22or29or11/5 天津発の船に乗る
3日後 神戸着
11月中 ゴール(帰宅)


今まで通った道をなぞってみた。

赤線がチャリで走ったところ。
赤点線がチャリを船、バス、車に載せたところ。
青線がチャリを置いてショートトリップに行ったところ。
細線は今後の予定。

うむ、日本はもうちょいだな。

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by hide_o_81 | 2007-09-10 14:55 | 中国  

トルファン

タリム盆地(=タクラマカン砂漠)に別れを告げ、天山山脈を越えてトルファン盆地に降りてきた。

このトルファン盆地、その盆地っぷりが凄まじく、世界一海から遠い地域なのに、その標高は一番低いところでマイナス154m。なんと海面下。

盆地といえば、暑い。
当然ここも暑い。クソ暑い。
暑さのピークはとっくに過ぎたはずなのに、いまだに40度を軽く超えてきやがる。
昼間は外に出たくない、出られない。
あぁ思い出す、トルクメ&ウズベクのあの暑さ。。。

ちなみに400km先のハミでは雪が降ったとか。
どっちかにしてくれぇぇぇ。

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あーあ、世界陸上観に行きたかったー。せっかくの日本開催なのに。。。
ちなみに中国の宿には安くても(1泊160円〜)案外TVがついてる所が多く、つけるとたまに中央電視台が世界陸上中継をやっている。日本の某民放と違って、妙な演出があったり、サブトラに出てきただけで「間もなく登場!!」とか言ったり、放送する種目に偏りがあったりとかそんなことはせずに淡々と中継してくれるので、解説が中国語でもこっちの方が落ち着いて観られる。

こないだなんかは朝起きてTVつけたらなんと50km競歩を生中継してた。しかも山崎が先頭集団で朝から興奮した。でも中間地点過ぎの中途半端なところで中継が終わって、なぜかいきなり大学対校のボートの大会に切り替わるあたりはさすが中国だ。

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最近どうも日が暮れるのが早い。
もうそろそろ秋分だもんなー。と思ったけど、実はそれ以上に自分が東に移動してるのが原因。カシュガルから2週間で経度にして15度、時間にして1時間分東に来てるから。つまり2週間で1時間だけ1日の始まり終わりが早くなったってこと。標準時は同じだけど、1日を有効に使おうとすると、日に日に少しづつ早寝早起きしなくちゃならない。そこが東行きの辛い所。西行きならその分寝坊できる。すっげー微々たるもんだけど。

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mixiの画面を何気なく眺めていたら、驚くべき物が目に入った。

検索ワードランキング第3位 サンマリ

ええっ?!サンマリ?!
しばらく日本を離れている間にあのサンマリが全国に名を轟かすようになったのかー。やるなー、サンマリ。

ランキングのサンマリって書いてあるところをクリックすると、サンマリについて書かれた日記の頭の部分がずらっと出てくる。
いや、それ見てさすがにサウンドマリーナって気付いたけど、なかなか面白い日記たちだ。

「昨日サンマリに行った!最高だったー!!」
「サンマリに行きました。夏のイイ思い出になりました!」
「朝5時に起きて、ツアーバスで広島に行ってきた。目的はサンマリ!!」
「サンマリで飛び跳ね過ぎて、今日筋肉痛。。。」
云々。

だって僕の中ではサンマリっつったらもちろんこれですから。
http://www.4147navi.com/company.html
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by hide_o_81 | 2007-09-04 15:38 | 中国  

コルラ

中華人民共和国新疆ウイグル自治区バインゴルモンゴル自治州の州都コルラに着いた。

走り出すとけっこう速いもんで、カシュガルからもう1000km走ってしまった。
北京まであと4000kmちょい。あっという間じゃねーか。


来年の北京五輪に向けて早くも盛り上がりまくりなこの中国で、一際気合いの入った人民に出会った。

遼寧省出身の召というおっさん。
北京の近くの山海関という所から1年かけて歩いてきて、カシュガルに着いたら今度はチベット経由で東に向かい、来年の五輪開幕日に北京に着く予定だという。

ついに現れた、徒歩ダー。

ちなみに出会った場所は、前にも後ろにも40kmくらい町がない砂漠地帯。荷物はたったの20リットルくらいのザック一つ。

いったいどうやって生きているのだろう。。。



出会いと言えば、もう一つまさかの再会があった。

イランの国民的コーラ、ザムザムコーラをここ中国で発見。
イラン意外には絶対に存在しないと思ってたのに、なぜこんな所に。。。すでに知らない間に世界中に増殖しているのだろうか。

ますますイラン人が調子に乗るじゃないか。
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by hide_o_81 | 2007-08-28 20:26 | 中国  

諸事情により

えー、明日出る!!とか言っといて、それから3日たった今も実はまだカシュガルにいるダメチャリダーです。
まぁいろいろと事情があるんです、事情が。
今となってはそれがどんな事情だったか覚えてないけど。。。

やべー、いつの間にか中国に入って2週間たっちまったー。

明日は出るぞ!!明日こそは!!
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by hide_o_81 | 2007-08-17 17:09 | 中国  

そろそろ出るか

カシュガルってなかなか面白い。

表通りは漢字だらけ高層ビルだらけで普通の中国っぽいけど、一歩裏路地に入るとウイグル文字が多くなり、建物も貧相になり、埃っぽくなる。ここが中国だとは思えないくらい。

で、ちょっと町外れに行くともっと面白い。
片側2車線の広々としたきれいな道路が、ある交差点を境に、突然ポプラ並木の未舗装路になる。鉄筋コンクリート製の四角いビルが、土や石で作った薄茶色の掘っ立て小屋になる。高速で走る車が、のろのろ歩くロバ車になる。

普通の中華の町並みが、僕がイメージしてたシルクロードの世界そのものになる。

まるで世界が違う。

おそらく数年たてば、その境目はさらに郊外の交差点に移動するんでしょう。
都市再開発という名目で。

この交差点、まさに漢化の最前線。

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さて、いよいよ明日出発します。
チベットに向かいたい気持ちを抑えて、まずはタクラマカン砂漠の北の縁を通ってトルファンへ。2週間ちょいくらいかな。
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by hide_o_81 | 2007-08-14 20:57 | 中国  

KKH

バスでタシュクルガンまで行って、チャリでカシュガルに戻ってきた。
以下簡単な日記。

1日目
パキスタン行きのバスにチャリとともに乗り込む。
乗客はほとんどが旅行者。で、自分以外は全員パキスタンまで行く。
このバスはパキスタン行きと言いつつ、途中タシュクルガンで1泊する。
そのタシュクルガンで、他の旅行者達(日、中、韓、独、アイルランド)と散歩したりメシ食ったり。
「なに?!お前はパキまで行かないのか?もったいない!」
と言われ、めちゃくちゃ行きたくなる。
でもビザがないので無理・・・。

2日目
自分以外は、朝発のバスに乗ってパキスタンへ。自分だけ一人残される。
ここからカシュガルに向けてチャリで走る(約300km)。
今日出発する予定だったけど、天気悪いので延期。
この退屈な町で、タジク人(パミール系)達を眺めながら過ごす。
うぅ、早くチャリ乗りたい・・・。

3日目
いよいよ出発。
景色は良い、道も良い、天気も良い。
最高。
ぜーぜー言いながら4098mの峠を越える。
越えた瞬間、思わず「うおぉぉぉっ!!」。
湿地だか土漠だか分からない平原が20kmくらい先まで続き、その向こうには雲をかぶったゴングール山(7719m)。左を見れば不毛の山が延々と続き、右を見れば氷河をたたえるムズターグアタ(7546m)がどーん。
今までで一番の絶景かも。
すげーすげーと独り言を言いながら坂を下り、カラクリ湖へ。
ここもきれい。山に雲がかかってるのが残念。
ユルト(ゲル、パオ)に宿泊。
実に1ヶ月半ぶりに100km走った。

4日目
のんびり起きてのんびり出発。ゆるやかな下り坂を快調に飛ばす。
が、巨大な沼みたいな所に出た瞬間、暴力的な向かい風。
プラスまさかの登り。今日は下りだけだから楽勝と思ってたのに。
何とかそこを乗り越え少し下ると温泉発見!
喜び勇んで入浴。
日本を出て初めて風呂に浸かる。
温度がぬるいのと水着着用なのがネックだけど、ロケーションは最高。
恐ろしく険しい渓谷を下りに下って小さな村に到着。
結局2日連続ユルト泊。

5日目
まだ下る。
下りきると、砂漠。
砂漠ツマラン。
なのでガンガン飛ばす。
向かい風なのに飛ばす。
30km/hくらいで飛ばす。
チャリダーズハイ状態。
結局、昼飯、アイス、野糞の3回休んだだけで、カシュガルまでの125kmを走破。
名付けてスリーストップ作戦。
夜はビールで乾杯!



いやー、行って良かった。
今回走ったのはカラコルムハイウェイのほんの一部だけど、想像以上に景色が良かった。
僕みたいにタシュクルガン→カシュガルと走れば、ほとんど下りだし、道も完璧に舗装してあるからすっげー爽快。ここまで楽でありながら絶景を楽しめるサイクリングコースは他にないような気がする。ママチャリでも折り畳みでもキックボードでも行けるのでみなさんもゼヒ。

んでも行くならやっぱ峠越えてパキスタンまで行きたいよなぁ・・・。


ひっっっさしぶりに写真アップします。とりあえず今回行ったカラコルムハイウェイ分だけ。
http://photos.yahoo.co.jp/ph/hide_o_81/lst?.dir=/aba7&.src=ph&.order=&.view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/
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by hide_o_81 | 2007-08-12 19:03 | 中国  

Kashgar

オシュを1時間半遅れで出発したバスは、一晩中凄まじい悪路を走り続け、翌朝中国との国境に着いた。

そこで、ギリシャですれ違い、サマルカンドで再会したドイツ人チャリダーとまたもや再会。僕がウズベク、キルギスとだらだら過ごしてる間に、彼はタジキスタンのパミール高原を走破し、僕がバスで寝ながら通り過ぎようとしているこのイルケシュタムの悪路を、彼はやはり自力で走っている。
他にもこの国境付近で5人のチャリダーを見かけた。

そんな彼らを見るたびに、バスに乗ったのは正解だったのか?と疑問が湧いてくる。
頑張れば行けたのかも・・・。
しかし時すでに遅しである。

悶々としているうちに、あっさりとカシュガルに到着。
1時間半遅れて出発したのに、定刻より3時間も早く着いた。
と言っても20時間もかかっている。たったの500kmに。


さぁそして中国。
第一印象は、「うぉー、帰ってきたー」だ。
何つったって、漢字!
ここはまだウイグル人が多いのでアラビア文字みたいなウイグル文字も混じってるけど、町は圧倒的に漢字だらけ。何屋かわかる!どこだかわかる!素晴らしい!
そして中華料理。
うまい。まじでうまい。
箸が出てくるのもうれしい。

うむ、日本が近づいてる。



日本に向けて出発する前に、ちょっと寄り道しようと思う。

カラコルムハイウェイという道がある。
ここカシュガルから南に向かい、パミールを越えてパキスタンへと抜ける道だ。
国境であるフンジュラブ峠は標高4700m以上。
もちろんこんな所に高速道路があるわけではない。高いところを走るからハイウェイなのだ。
景色がめちゃくちゃ良いらしく、世界中のチャリダーが憧れる道だ。

そのカラコルムハイウェイを、途中まで行ってみようと思う。
本当は全線走破したいけど、パキスタンまで下りちゃうと日本がかなり遠ざかってしまうし、第一パキスタンビザを持ってないので無理だ。
なので中国側最後の町タシュクルガン(最後と言っても国境から120kmも手前)までにする。

タシュクルガンまで300km。
2度同じ道を走るのは嫌いなので、片道はバスに載せる予定。
ちなみにカシュガルの標高1300mに対して、タシュクルガンの標高は3600m。
当然行きはバス、帰りがチャリである。
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by hide_o_81 | 2007-08-04 20:42 | 中国