中国・天山南路
カシュガルに戻り、再び東を目指す。
チベット行きもちょっと考えたが、やめた。
普通にシルクロード経由で行くことにした。
カシュガルからトルファンまでは、タクラマカン砂漠の北の縁を通る。縁といっても砂漠は砂漠。クソ暑い。
中国の砂漠では、道路整備のおっさんたちをよく見かける。何をしているのかと言うと、このクソ暑い中、道路に吹き込んでくる砂をホウキで外に掃き出しているのだ。その道路に舞い込んで来る砂ってのは、白線が見えなくなるくらいとかそんなたいそうなレベルではなく、走ってても全く気付かないような、集めてもハナクソくらいの量である。
しかも周囲数十km人家が無いような所でだ。
おっ、珍しく補修工事をやってるなと思えば、幅数mmのわずかな亀裂を埋めてるだけだったりもする。
その一方で、新しい道路を建設中の区間では、旧道は幹線道路だろうが高速道路だろうが完全にほったらかしにされる。
ここら辺がよくわからん。
ある日、輪台という町を通り抜けようとすると、突然軍人が道路を封鎖し始めた。今僕が走っている幹線道路に入る道を完全にシャットダウンした。こんな砂漠でマラソン大会でもやるのかなと思いつつ構わず走っていると、後ろから人民解放軍の車列が来て追い抜いていった。
装甲車?やら大砲を引っ張ったジープやら。
1台、2台、3台・・・7台、8台、9台・・・
そろそろ終わりかな、いやまだだ・・・。せっかくだから走りながら最後までカウントしてみるか。
15、16、17・・・
おぉ、結構多いな。
28、29、30・・・
すげーな、おい!
50、51、52・・・
まだ続くのー?!
87、88、89・・・
先頭が地平線の向こうに消えちゃってますけど・・・
数えるのにだいぶ疲れてきた頃、ようやく最後尾の車が走り去って行った。
その数、なんと250台!!
先頭に抜かれてから最後尾に抜かれるまでに僕が進んだ距離、約15km!
アイヤー!
面白いのが、その車列の後ろは一般人民の車で大渋滞してるのと、トラブルで車列から脱落したジープがあとから必死こいて追っかけてく所。
ちなみに数時間後、また同じくらいの規模の車列が追い抜いていった。
恐るべし人民解放軍!!
カシュガルの毛沢東像。
エイティガール寺院。
イスラム教徒のウイグル人のじいさん達がたむろしている。
日曜日に開催される家畜バザール。
ウイグル人の村。
カシュガルのウイグル人居住地域。
この地点で後ろを振りいて撮ったのが下の写真。
いかにも中国チック。
この交差点がカシュガルにおける漢民族進出の最前線。
バザールの駐ロバ車場。
今やロバ車は一家に一台の時代。
カメラ向けてんだからあくびすんなよ。
タクラマカン砂漠を行く列車。
模型みたい。
中国人徒歩ダー。
北京五輪開幕の日に北京に到着する予定。
所々オアシスもある。
所々ロバ車渋滞に遭う。
砂漠の真ん中の住宿。
こういう所はたいてい1泊10元(150円)。
部屋はまぁ大体こんな感じ。
シャワーがあれば(部屋にじゃなくて宿に)、万々歳。
お湯が出れば、奇跡。
トイレがあれば(同)、まぁ普通かな。
便器があったら、万々歳。
水洗だったら、奇跡。
このおじさんにナイフをもらった。
日本まで持って帰ってくれと。
中国人って意外と親切だ。
100日くらい中国にいたけど、反日感情を露わにされたことは一度もない。
日本人だと言うとむしろ歓迎されることの方が多い。
トルファンの交河故城という遺跡。
地面を掘り下げて作ったらしい。
西遊記にも登場する火焔山。
道路からでもこんな風に見えるのに、この左の方には入場料(結構高い)を取るエリアがあり、そこでは巨大温度計が見れるらしい。
日本人はあんまり中に入らないけど、中国人は絶対入る。
こっちは高昌故城。
若干寂れてるけど雰囲気はよろしい。
by hide_o_81 | 2008-03-02 13:27 | 振り返る ~アジア編~