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ギリシャ

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バーリから16時間くらいの航海の後、ギリシャはパトラに到着。
街は当然ながらギリシャ文字だらけ。んでも数学で使った文字ばかりなので読めないこともない。読めても意味はわからないけど。そもそもギリシャ人は案外英語を話すからそんなに苦労しない。今回行った国の中では最も英語の通用度が高いと思う。おかげでギリシャ語はほとんど覚えずに済んだ。言い換えると、覚えるチャンスを逸した、だけど。

アテネにはバスで往復した。
とりあえずパルテノン神殿があるアクロポリスの丘に行く。日曜日なので入場料はタダだ。つーかタダだから日曜日に行った。
パルテノンは・・・、うーん・・・。
確かに綺麗だった。それはそれは綺麗に修復してあった。クレーン使って・・・。
タダの日に来て良かった。
丘からの眺めは良かったけど、それならリカヴィトスの丘の方がもっと良い気がする。


翌日、古代オリンピック発祥の地オリンピアへ。スタジアム跡で、『深夜特急』みたいに他の旅行者と競走でもしちゃおっかなと思ったが、人っ子一人いねー。一人で寂しく走る。そして192mに30秒もかかる。
ちなみにこの半年後ギリシャ一体が山火事に見舞われ、この遺跡を消防士が走り回ってた。彼らの方が速かったりして。


パトラを出て2,3日は景色が良かったが、北部は天気も悪く退屈になった。上の地図では北部でエーゲ海(Agean Sea)に沿って走っているように見えるが、この海はエーゲ海はエーゲ海でも北端なので、あの燦々と降り注ぐ太陽、青い海、白い家なーんていういかにもギリシャな風景は全く見られない。あれはずっと南のキクラデス諸島とかそっちの方である。

また、この頃は頭の中はイスタンブールで一杯だったので、メテオラの修道院には目もくれず、テッサロニキも1泊しただけで素通り。結局イスタンブールまで13日連続で走り続けた。

トルコに入る前日、リカンベント(ふんぞり返って乗るスタイルのチャリ)で日本から走ってきたニュージーランド人ロバートに会った。道の脇の空き地にアンパンマンのシートを広げて昼飯を作っていた。彼は流暢な日本語で、
「トルコ人は最高に親切デス。」
と言った。うーん、楽しみだ。
だがこうも言った。
「でも、トルコはアップダウンがメッチャ厳しいデス。世界一厳しいデス。」
え?マジで?さらに、
「アト、犬も厳しいデス。国境越えた瞬間襲ってキマス。武器持ってないとタブンやられマス。」
と付け加えた。
え?ギリシャでさえ結構犬怖いんですけど・・・。
狂犬病のワクチンなんて打ってないんですけど・・・。

その後必死に武器を探した。
翌日、国境の10km手前で手頃な木の棒を見つけ、それをリアの荷物に装備し、気合いを入れてトルコへ向かった。


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パルテノン神殿。敢えてこのアングル。


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アクロポリスの丘からの眺め。天気が良ければ海も見えるらしい。
トンガリ山はリカヴィトスの丘。


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近代オリンピック発祥の地、そして2004年アテネ五輪マラソンのゴール地点であるパナシナイコスタジアム。パルテノンよりこっちの方が印象的だった。


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オリンピア駅。駅名表は「ΟΛΥΜΠΙΑ」。


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オリンピア遺跡。見事。


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聖火台。聖火リレーのスタート地点。


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古代五輪のスタジアム。


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えー?あそこ登んのー?


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バルカン半島とペロポネソス半島の間の海。


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いいなぁ。こういうとこ住んでみたい。ちょっとだけ。


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内陸に入る。
ポルトガルからずっとそうだけど、山にはあんまり高い木は生えてない。


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5ミクロン以上の奴は通行禁止!?
んな訳はなくて、μは「ミ」ューだからm、つまりメートル。
わざわざ英語を併記したばっかりに・・・。

by hide_o_81 | 2007-12-19 22:50 | 振り返る ~ヨーロッパ編~  

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