中国・河西回廊

春先に東から中国を抜けてきたチャリダーに、この辺りは風と砂嵐に気を付けろと言われた。
砂嵐に巻き込まれると髪の中、バッグの中まで砂まみれになるという。砂嵐対策用のゴーグルとマスクまでもらった。

が、実際来てみると風は追い風の日が多く、砂嵐も一度も起こらなかった。
ゴーグルもマスクも一度も使わずじまい。

どうもこの季節(9月)はこんな感じらしい。
確かに日本に黄砂が飛んでくるのは春先だもんなぁ。

というわけで、海抜0mのトルファン盆地を脱出してからは、砂漠でも快適なサイクリングが楽しめた。


地平線まで何もないところを走っていると、とにかく空がでかく感じる。
山がちでビルだらけな日本だと空なんて上を見なきゃ目に入ってこないけど、ここでは前を見ただけで視界の半分が空だ。

改めて見ると、空ってむちゃくちゃ綺麗。
真っ青な空間を、芸術的な形をした白い雲が悠々と流れる。

空があまりにも綺麗で、立ち止まって見惚れてしまうことも多々。



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おぉ!こんな所にヒマワリが!
でもこれって道路を舗装したときに工事の中国人が食いかけのヒマワリの種を散らかして、それが今になって出てきたんじゃねーかと思う。



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ピチャンの沙山公園。入場料900円。
タクラマカンでもゴビでもこんな綺麗な砂丘はめったに見られない。
砂の粒子がめちゃくちゃ細かく、足を入れるとずんずん沈んでく。まじで恐怖。



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敦煌の鳴沙山。ここも入場料を取る。1500円。



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懸壁長城。万里の長城の一部。



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嘉峪関。万里の長城の一番西の関所。



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関所は最後でも、長城自体はまだ続く。



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長城の終着点が見えてきた。
左端のボコっとなってるところで終わる。



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ここが終点。中央のでっぱりがそれ。



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しばし長城と併走する。
長城は、道路と交差する所で寸断されてたり、人んちの塀に流用されてたりする。



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イランから4ヶ月間毎日履き続けたサンダルがダメになった。
ついにお別れの時。



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ペダルの後がくっきり。
今までありがとう、サンダル。
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# by hide_o_81 | 2008-03-07 12:09 | 振り返る ~アジア編~  

中国・天山南路

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カシュガルに戻り、再び東を目指す。
チベット行きもちょっと考えたが、やめた。
普通にシルクロード経由で行くことにした。

カシュガルからトルファンまでは、タクラマカン砂漠の北の縁を通る。縁といっても砂漠は砂漠。クソ暑い。

中国の砂漠では、道路整備のおっさんたちをよく見かける。何をしているのかと言うと、このクソ暑い中、道路に吹き込んでくる砂をホウキで外に掃き出しているのだ。その道路に舞い込んで来る砂ってのは、白線が見えなくなるくらいとかそんなたいそうなレベルではなく、走ってても全く気付かないような、集めてもハナクソくらいの量である。
しかも周囲数十km人家が無いような所でだ。

おっ、珍しく補修工事をやってるなと思えば、幅数mmのわずかな亀裂を埋めてるだけだったりもする。

その一方で、新しい道路を建設中の区間では、旧道は幹線道路だろうが高速道路だろうが完全にほったらかしにされる。

ここら辺がよくわからん。


ある日、輪台という町を通り抜けようとすると、突然軍人が道路を封鎖し始めた。今僕が走っている幹線道路に入る道を完全にシャットダウンした。こんな砂漠でマラソン大会でもやるのかなと思いつつ構わず走っていると、後ろから人民解放軍の車列が来て追い抜いていった。
装甲車?やら大砲を引っ張ったジープやら。
1台、2台、3台・・・7台、8台、9台・・・
そろそろ終わりかな、いやまだだ・・・。せっかくだから走りながら最後までカウントしてみるか。
15、16、17・・・
おぉ、結構多いな。
28、29、30・・・
すげーな、おい!
50、51、52・・・
まだ続くのー?!
87、88、89・・・
先頭が地平線の向こうに消えちゃってますけど・・・

数えるのにだいぶ疲れてきた頃、ようやく最後尾の車が走り去って行った。
その数、なんと250台!!
先頭に抜かれてから最後尾に抜かれるまでに僕が進んだ距離、約15km!
アイヤー!

面白いのが、その車列の後ろは一般人民の車で大渋滞してるのと、トラブルで車列から脱落したジープがあとから必死こいて追っかけてく所。
ちなみに数時間後、また同じくらいの規模の車列が追い抜いていった。
恐るべし人民解放軍!!



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カシュガルの毛沢東像。



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エイティガール寺院。
イスラム教徒のウイグル人のじいさん達がたむろしている。



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日曜日に開催される家畜バザール。



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ウイグル人の村。



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カシュガルのウイグル人居住地域。

この地点で後ろを振りいて撮ったのが下の写真。


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いかにも中国チック。
この交差点がカシュガルにおける漢民族進出の最前線。



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バザールの駐ロバ車場。
今やロバ車は一家に一台の時代。



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カメラ向けてんだからあくびすんなよ。



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タクラマカン砂漠を行く列車。
模型みたい。



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中国人徒歩ダー。
北京五輪開幕の日に北京に到着する予定。



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所々オアシスもある。
所々ロバ車渋滞に遭う。



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砂漠の真ん中の住宿。
こういう所はたいてい1泊10元(150円)。



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部屋はまぁ大体こんな感じ。
シャワーがあれば(部屋にじゃなくて宿に)、万々歳。
お湯が出れば、奇跡。
トイレがあれば(同)、まぁ普通かな。
便器があったら、万々歳。
水洗だったら、奇跡。



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このおじさんにナイフをもらった。
日本まで持って帰ってくれと。

中国人って意外と親切だ。
100日くらい中国にいたけど、反日感情を露わにされたことは一度もない。
日本人だと言うとむしろ歓迎されることの方が多い。



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トルファンの交河故城という遺跡。
地面を掘り下げて作ったらしい。



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西遊記にも登場する火焔山。
道路からでもこんな風に見えるのに、この左の方には入場料(結構高い)を取るエリアがあり、そこでは巨大温度計が見れるらしい。
日本人はあんまり中に入らないけど、中国人は絶対入る。



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こっちは高昌故城。
若干寂れてるけど雰囲気はよろしい。
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# by hide_o_81 | 2008-03-02 13:27 | 振り返る ~アジア編~  

中国・カラコルムハイウェイ

ついに大陸最後の国・中国に入る。
もう「チンチュンチョン!」とか「キターイ!」とか「チ~ノ~!」とかって馬鹿にされることもない。
漢字は発音できなくても意味はわかるし、中華料理は死ぬほど美味い。
中国最高。

ある日、カシュガルの宿の前で、イラン前半を一緒に走ったスイス人チャリダー・ジョズィとばったり再会した。僕がウズベクでくたばってキルギスでダラダラしてる間に、タジキスタンのパミール高原をぐるっと周ってきたらしい。追いつかれるとは思わなかった・・・。2人でだべってると、そこに現れたのは見覚えのあるヒゲ巨漢。ギリシャですれ違い、サマルカンドで再会し、キルギス中国国境で再々会したドイツ人チャリダー・アンディだ。

彼ら同士もドゥシャンベだかどっかで会っているらしく、3人でお互いに、
「なんだ、お前らも知り合いだったのか」
って状態。

「どこそこにこういうフランス人がいてさー」
「あー、アレックスだろ?知ってる知ってるー!」
とかね。

チャリダーの世界って結構狭い。


中国横断を始める前に、ちょっと寄り道した。
カシュガルからパキスタンに抜けるカラコルム・ハイウェイ。
7000m級の山の間を走る、チャリダー憧れの山岳道路だ。
それを中国側だけかじってみることにした。

中国側最後の町タシュクルガンまでバスで行って、そこからチャリでカシュガルに戻る。
約300km。4100mの峠が一つあるけど、全体的には下り基調なので楽ちん。
景色は「素晴らしい!」の一言。書くと長くなるから詳しくは書かないけど。
道路状態もカンペキだし、最高のサイクリングロードだと思う。



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キルギスのオシュから乗ってきたバス。
2階建てバスに見えるけどそうじゃない。
中国でたくさん見かける寝台バスと言うやつで、車内には2段ベッドが縦に3列に並んでる。寝ながら景色が見られるし、思う存分足が伸ばせるから快適っちゃー快適だけど、年中革靴の人民が発する足の匂いが強烈・・・。



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タシュクルガンの町。パミール系民族が多い。



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山の向こうはタジキスタン。



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誰かのお墓かな?



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龍の巣じゃー!



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ムズターグ・アタ。標高7546m。



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スバシ峠から。



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ムズターグ・アタに向かってダウンヒル!




オンボード映像。




オンボード映像2。



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中パの友好は我々のスコップにかかっている!



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どりゃっ!



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カラクリ湖。
気味の悪い青。



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カラクリ湖とムズターグ・アタ。



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ゴングール山(7649m)は雲の中。
中国移動通信の鉄塔が邪魔!



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カラクリ湖の隣の湖。誰も来ない。



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# by hide_o_81 | 2008-02-27 21:30 | 振り返る ~アジア編~