カテゴリ:キルギス( 6 )

 

中国へ

楽しかったビシュケクに別れを告げて、予定より10日くらい遅れてオシュに戻ってきた。

そしてそのままバスターミナルに行って、中国のカシュガル行きのチケットを購入。

今夜20時発のそのバスに乗れば、24時間後には自動的にカシュガルに着くはずだ。

これでやっと中央アジアが終わる。
1ヶ月で駆け抜ける予定だったのに、2ヶ月以上かかってしまった。体長不良とか暑さとかそれなりの理由はあったとは言え、7月の走行距離225kmはちょっと情けない(ちなみに3月はたったの1.07km)。

まぁ色々あったけど、中央アジアはなかなか楽しかった。旧ソ連でありながら、多様な文化、民族が交じり合っていて、まさにシルクロードの十字路。
ビザ取りが面倒、英語さっぱり通じない、一部の警官が腐ってる、移動が面倒などたくさん問題はあるけど、それらを差し引いても旅行先としてはかなり魅力的だと思う。


そしていよいよ大陸最後の国、中国。
漢字があり、中華料理があり、日本行きの船がある国、中国。
序盤の暑さと砂漠を除けば今までよりも少しは楽に旅できそうだ。観たい物も長く滞在したい町もそれほど多くないので、これから少しペースを上げるつもり。
日本まで5500km。前代未聞の超ウルトラロングスパートである。

頑張ろう。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-08-01 21:22 | キルギス  

テュルク坊主

坊主にしてみた。

宿のオーナーの奥さんにロシア語で「1cmの坊主でヨロシク」と書いてもらった紙(以下ボウズペーパー)を持って近くの床屋へ行き、それをおねーさんに提出。
実は、その日ボウズペーパーを行使して坊主にした日本人旅行者は自分で3人目。それ故、おねーさん笑いを堪えるのに必死。不可解な紙を持った日本人が入れ代わり立ち代わりやってきて坊主にしてくれって言うんだから、笑うなっつー方が無理であろう。

そして約15分後、日本にいた頃とは全く正反対の風貌になった。
ヒゲメガネ坊主。
これで日本に帰ったら誰も気づかないかも。

ちなみに僕と同時に床屋に行った宿のオーナー(日本人)は、床屋側から謎の散髪拒否が出たために4人目の坊主とはならなかった。



話は180度変わって、日本でこれを読んでる人は、「お前は一体何語を使って旅してんだ?」と思われる方がいると思うのでここで説明しよう(マニアックすぎて試験に出ない地理の解説つき)。

まず、日本人旅行者とは当然日本語で話す。

次、日本人以外のツーリストとは英語。っつっても僕の英語はくそなので、スムーズな会話はムリ。

で、その他つまり現地人とは基本的に現地語を使う。
今回の旅では一つも英語を公用語とする国がないので、一部の観光地の宿とかレストラン、大使館員、ほんの一握りの現地人以外には英語なんて全く役に立たない。

だから、できるだけ現地語を覚えるようにしてる。覚えるって言っても数字といくら?どこ?いつ?とかその程度だけど。

ちなみに中央アジアは旧ソ連だけあってロシア語が共通語であり、現地人もロシア語は英語と双璧をなす国際語だと思い込んでる。

でも僕はロシア語はほとんど知らない。覚えようともしてない。
じゃー何語使ってんのかっつーと、ずばりトルコ語である。

中央アジアの各国は、独立後はそれぞれの民族語を公用語としている。ウズベキスタンならウズベク語、タジキスタンならタジク語、カザフスタンならカザフ語、キルギスならキルギス語、トルクメニスタンならトルクメン語。他にもカラカルパック語とか少数派もたくさんあるけど。

で、実は中央アジアの主要5言語のうち、タジク語を除く4言語は系統的にアルタイ語族の中のテュルク系言語に分類されてて、同じテュルク系言語のトルコ語とは結構似ている(数字はほとんど同じ)。

だから、買い物とか値段交渉くらいならトルコ語で普通にできるし、現地の言葉で何て言うか分からない単語もトルコ語で言ってみると通じちゃったりする。

よって、別にロシア語を学ばなくたってそんなに問題ない。

ちなみに、南カフカスのアゼルバイジャン語は同じテュルク系言語の中でも特にトルコ語に近く、お互いの意思疎通はほとんど問題ないらしい。なので、アゼリー系住民が多く住むイラン北西部ではトルコ語が良く通じる(実証済み)。
さらに、中国・新疆ウイグル自治区のウイグル語もやはりテュルク系で、数字はやはりトルコ語とほぼ同じらしい。

トルコ語って結構使える言語なのだ。


余談1
テュルク系言語ではないタジク語は一体何なのかと言うと、隣接するアフガニスタンのダリー語と共にインド・ヨーロッパ語族の中のイラン系言語、つまりペルシア語に近く、この三者は普通に会話可能だと言う。

余談2
色々と理屈を書いたけど、ドヴァーだのズビャーだの発音が北斗の拳みたいでワケわからん、単にめんどくさい、ってのがロシア語を覚えようとしない理由だったりする。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-07-30 20:16 | キルギス  

湖へ

どうもキルギスは雨が多い。
イランあたりからほとんど雨に遭わず、ウズベクでは1ヶ月以上全く雨に降られなかったのに。
その頃は暑すぎて雨が恋しかったけど、いざ降られてみるとやっぱ嫌なもんだ。


こないだ日本人数人でキルギス国内の湖を2つだけ回ってきた。

1つ目はソン・キョル。
標高3000m弱の高原にある静かな湖。
周辺はひたすら草原で、牛やら馬やらロバやらがだらだらと草を食む。その周りにはさらに高い山々。
と、景色はかなり良い。日本から直でここに来たら大感動して失禁するかもしんない。

でも地平線とかだだっ広い大地とかはここまでいくらでも見てきたので、思ったほどインパクトは無かった。ただ、湖まで行く途中の峠道はすごく良い。


2つ目はイシク・クル。
キルギス最大の湖で、その面積6236平方キロ。なんと琵琶湖の9倍。
わかりやすく(?)言えば、東京ドーム13万個分である。
周囲は688km。それを1日半かけて1周してきた。ただ1周しただけ。
湖自体は大した事無い。部分的には水がきれいで広々とした丘陵地帯もあるけど、北海道の海沿いとあんまり変わらない。
むしろ背後の4000m級の山々の方が僕は好き。



予定では4,5日ほどでオシュに戻るはずだったのに、なんだかんだでもう10日くらい経ってしまった。
うーむ、おかしいな・・・。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-07-27 19:24 | キルギス  

おぷろビシュケク支店

サウナに入った。

アツカッタ…。

標準収容人数はおそらく5人ほどの、すれ違うのも困難なほど小さなサウナに、野郎が9人(全員日本人)ギュウギュウ詰め。

それだけで十分暑苦しいのに、誰かが石に水をかけてさらに温度を上げる。
かつて経験したことの無い高温。
火傷するんじゃないかっつーくらい。
低いところのそんなに熱くない空気じゃないと吸えないので、まっすぐ座ることができない。

でもギャーギャー悲鳴を上げながらも、誰もやめろとは言わない。
むしろさらに水をかけて温度を上げる・・・。


限界がきたら、プールへどっぽーん!
しばしの休息。
体が冷えたら再度戦場へ・・・。


うぎゃー!あぢーーー!うおーー!
どっぽーん!!
・・・・・・

小国キルギスで繰り広げられる奇妙な世界。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-07-22 21:16 | キルギス  

Bishkek

オシュにチャリを置いて、乗り合いタクシーでビシュケクまでやって来た。

乗る前の値段交渉のとき、朝青龍そっくりのデブに張り手を喰らったり、同乗のオランダ人がワケの分からない行動に出たりしたけど、なんとかビシュケク行きの車に乗り込む。

オシュからビシュケクまで、直線距離では300km。
んでもその間の山が険しくかなり遠回りするので、実際の道のりは630kmにもなる。

結局12時間かかった。
さすがに疲れた。景色がすこぶる良いのがせめてもの救いだったけど、帰りも同じ道を同じ時間かけて戻るのかと思うとちょっとうんざり。
うーん、飛行機使いたいな・・・。5000円くらいで乗れるらしいし。


で、ビシュケク。

最高。
街がじゃなくて宿が。

日本人はたくさんいるし、プールはあるし、たまにしか焚かないからまだ入ってないけどサウナもあるし。

居心地良すぎ。

そうそう、この宿で日本人チャリダー3人に会った。
オシュから一緒に来たkimさんと合わせてこれで5人集結である。
ウズベキスタンまで一人も日本人チャリダーには会わなかったのに。
恐るべしキルギス。

ちなみにそのうち一人は同じ大学の4年先輩だった。
ロードレーサーで日本から走ってきたって言うからスゴイ・・・。

自分以外はみんなヨーロッパを目指していて、自分だけ逆向き。
西行きはイランビザ取得が大変らしい。

僕はもうビザの心配はほとんど要らないのでお気楽である。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-07-19 21:17 | キルギス  

Osh

悔しい。

車を使ってしまった。

ポルトガルを出てから、雨の日も風の日も雪の日も暑い日も寒い日も峠道でも凸凹道でも、一度として車やバスを使わず、海と川以外は自分のペダリングのみで進んできたのに。。。
ここまで7ヶ月かけて地球の表面を刻んできた全長1万kmの轍が、ぷっつりと途切れてしまった。

嘔吐、血便、それに続く怒涛のような下痢、肉を見ただけで吐き気を催すほどの食欲不振。
確かにそんな状態で壁のような2200mの峠越えは不可能だった。


でも悔しいー!!

本当に無理だったのか?
まだ頑張れたんじゃないのか??
楽な方へ逃げただけじゃないのか???

あー、これで良かったのかなぁ。
くそー。。。

まぁいいや。



で、今いるのはフェルガナ盆地の東端、キルギスのオシュ。
いよいよあと2回国境を越えれば日本か。。。
1回目と2回目の間がべらぼうに長いけど。

そのバカでかい中国へは、2000m台後半から3600mの峠が盛り沢山でしかも悪路というモロ山岳ルート。
悔しいけど、たぶんバスでカシュガルまで行くと思う。
今の弱り切った胃腸では厳しすぎる。
つーか峠を越える気力が、ナイ。

一度車使っちゃったからモチベーション低下が著しい。。。

カシュガルからは全自走で行くつもりだけど。



そういえば、イタリアで半日だけ一緒に走ったフランス人チャリダーが、こないだ同じ宿の同じ部屋に突然現れた。
もう二人して笑うしかねー。



この後中国に行く前に、日本を出て以来初めて会った日本人チャリダーと、車で首都ビシュケクに行く予定。
別に全く用事はない。
ただ、宿が楽しそうだから。
途中の景色も良いらしいし。
[PR]

by hide_o_81 | 2007-07-15 21:16 | キルギス